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史幸便り

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Vol.25 判っているようで判らない未来の電力事情

再生可能エネルギーの将来性

2012年10月26日更新

■再生可能エネルギーにはどんなものがあるのか?

最も一般的なものは、太陽光発電です。太陽光発電は、政府の補助金制度でかなり普及してきましたが、発電効率や寿命も長くなり、技術革新も進んで家庭で採用しても元が取れる実用化段階を迎えています。
国の住宅政策が2030年までに「ネット・ゼロ・エネルギー・ハウス」まで引き上げられることが決まり、今後も太陽光発電は、再生可能エネルギーの基本的な設備になります。
更に同じ太陽光を活用する太陽熱給湯器と組み合わせることで、住宅性能が高性能であれば、エネルギーを自給自足できる「ゼロ・エネルギー・ハウス」も可能になります。
政府が脱原発の梶を明確に切るならば、再生可能エネルギーの本格的な開発競争が始まり、産業の活性化にも弾みがつくものと考えられています。
太陽光発電や太陽熱給湯の他に、一般住宅で使用できる有力なエネルギー源は、エネファームでおなじみの燃料電池です。都市ガス・LPガス・灯油などから、改質器を用いて燃料となる水素を取り出し、空気中の酸素と反応させて発電するシステムで、発電時の排熱を給湯に利用します。現在の標準機種の出力は、発電出力750〜1000W 程度、排熱出力1000〜1300W程度です。
エネファームの導入には、太陽光発電と同様に補助金がついていますが300万円と、まだ実用段階とは言えないレベルですが、近い将来には80万円程度を目指しているようです。

■オール電化住宅で大丈夫なのだろうか?

原子力発電の停止以来、電気料金の値上げが現実の問題になっています。このままオール電化住宅を続けていって大丈夫なのだろうか?と言う問題は、我々、住宅を供給する側にしても大きな問題です。
しかし現在は、原子力発電の多くが停止していますが、少なくとも今後30年間は、原子力発電は順次稼働していくわけですから、現在のオール電化の流れは変わらないと思われます。
再生可能エネルギーと併用していくことになりますが、ガスや石油はそのまま燃料として使用されることはますます少なくなり、ガスや石油は電気を造るコージェネレーションの燃料として使用され、家庭にはあくまでも電気に変換されて供給されますから、住宅の造り用は、今まで通りオール電化にしておく必要があるようです。

■家庭用コージェネシステムエコウイルは魅力的?

都市ガスやLPガスを燃料としてガスエンジンで発電を行い、その際に発生する排熱を給湯に利用する家庭用コージェネレーションシステムがエコウィルです。ガス給湯器と同じように必要な時に即座に大量の熱湯が供給可能な事と、発電時の排熱を有効利用して給湯するため、二酸化炭素排出量が少なく環境にも優しいこと等がメリットになっています。
エコウィルは、ガス給湯器メーカーが開発した給湯器ユニットと、本田技研工業が供給する発電機ユニットからなるシステムで、仕組みはエネファームなどよりも簡単ですが、過渡期のシステムとしては、非常に魅力的で過去に「省エネ大賞」会長賞(平成15年度)、エコプロダクツ大賞推進協議会会長賞(平成16年度)などを受賞しているシステムです。価格的にも80万円、設置費用50万円程度で、補助金もエコキュートやエコジョーズなどの倍以上の補助金がついています。都市ガスやプロパンガスの使用をいとわないのであれば家庭用コージェネシステムのエコウイルは導入を考えてみる価値があるシステムではないかと思います。

■コージェネ・スマートグリッドが地域電力の要に。

即戦力として家庭で使用可能なエネルギー源を述べてみましたが、その他にも小型風力発電や山間部では、小水力発電なども優れた設備が開発され始め、今後の有力な発電源になることと思われます。
更に木材チップや家畜の糞尿もバイオマス燃料として有力ですが、これを一般家庭向きにするためには、地域分散型発電が最も有力な手段になります。既にスマートグリッドビルやスマートグリッドタウンは始まっていますが、地域的な電力供給網であるスマートグリッドとコージェネシステムが合体した地域共同体型のコージェネ・スマートグリッドの時代になることが予測されます。
太陽光発電や小水力、小風力、バイオマスやエネファーム、エコウイルなど、地域で造られ様々な再生可能エネルギーを次世代電力網であるスマートグリッドで結んで、地域ごとに運用する小規模のコージェネ発電システムと結び、燃料電池等に余剰電力を蓄えて供給するシステムが、脱原発時代の再生エネルギー供給網になるのではないかと考えられます。
2020年からは、省エネルギー基準の義務化も開始されるように、地球環境を守るためにも、脱原発を推し進めるためにも、住宅性能が今までのようにザルのような、エネルギー垂れ流し状態の住宅では全く論外です。省エネルギーで暮らすことが可能な本格的なエネルギー自給自足住宅を是非、史幸工務店の住宅で体感してください。

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