史幸便り
Vol.10 住宅ローンの基本・シリーズ.3
余裕があったら返済期間を短縮する?返済額を減らしますか?
2010年04月01日更新
繰上返済について/
長期で借りて当初の支払いは少なく、余裕ができたら繰り上げ返済が賢い借り方?
- 繰り上げ返済には、返済期間の途中で全額返済する「全額繰上返済」と残高の一部を返済する「一部繰上返済」があります。
- 「一部繰上返済」には、下記の2つの方法があります。
■元利均等返済
月々の返済額は変えず、借入期間を短縮する方法です。
- ○メリット
- 短縮した期間について、返済が早く終わる。
- 返済額軽減型と比べて支払利息の総額を減らすことが出来る。
- ●デメリット
- 多くの金融機関では短縮した期間を再度延長することは出来ない。
◎住宅を新築する当初は、年齢も若く収入的にも非常に厳しいものがあります。このような場合には、返済期間を長くして、当初の返済額を極力少なくするのが、借り入れのコツです。余裕が出来たら返済額金利はそのままでも、老後に負担がかからないように、払えるときに払い、返済期間を短縮するのが期間短縮型です。
■返済額軽減型
借入期間は変えないで月々の返済額を少なくする方法。
- ○メリット
- 毎月のやりくりが厳しくなったときに、毎月の返済額を減らすことが出来る。
- ●デメリット
- 期間短縮型と比べると支払利息の総額が多くなる。
◎資金的に余裕が出来たときには、借換えや繰上返済で金利を安く、有利にすることが考えられます。返済期間はそのままでも繰り上げ返済で返済額を少なくするというのが返済額軽減型です。資金に余裕があるときには、このように期間の短縮や、返済額を減らす様な対策で、老後の負担を軽減することが出来ます。
■繰上返済の手続き
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○手数料について
- 手数料が必要な場合や無料の場合など金融機関によって対応が異なります。手数料が必要な場合は、手数料を含め支払利息の低減効果を把握して下さい。
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○手続きの時期・方法について
- 手続きの時期(2週間から1ヶ月前までに申し出る必要がある場合など)や方法(窓口やインターネットでの申し込みなど)が遅れると希望した時期に繰上返済が出来ませんので注意しましょう。
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○繰り上げ返済額について
- いくらから申込みが可能か、金融機関によって異なりますので確認しておきましょう。